元本保証レバナス実験#3ーウクライナ侵攻でさらに下落【SPXL/TECL/SOXL】1年目3月(2022年)
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
ウクライナ情勢に加え、利上げがどうなるかで、株価は上げたり下げたりのボラティリティの激しい日々が続いています。
とくにみんな大好き高配当ETFのHDVや、債券ETFのAGGで知られるブラックロック社の、iシェアーズシリーズの中にあるロシアETFのERUSですが、暴落は続き、年初来で-72.20%というしゃれにならないレベルで落ちています。ウクライナ問題が激化してきた2月半ばからの下落がとくに強烈ですね。
Swiftからの排除後は一直線に落ちています。分配金利回りは9%になっていますが、実際に払われるかどうかは謎です。
そもそも構成銘柄が取引停止になっているという、笑えない状況になっています。
それにロシア中央銀行は、外国人に対するルーブル建てロシア国債のクーポン支払いを禁止しました。クーポンというのは、ようするに利息ですね。「国債の利息払いませーん」という話ですね。
これだから中国も含めて、新興国投資嫌いなんですよね。博打をやっているようなものです。
政治でなんかあったとたんに落ちますからね。
短期ならいいですが、長期投資には向かないかとQ太郎は思います。短期でうねりを取るような投資ですね。
日本株もこのタイプなので、投資するのはあまり好きではありません。
Swiftとその影響については以前の記事を参照してください。景気循環の基礎知識の話もあるので、投資をはじめたばかりの方には、投資判断をおこなううえで有益な情報になるかと思います。
Swiftから排除されると、そもそものロシアとの取引が困難になりますので、ロシア関係のものはいったんすべて引き上げるのも当たり前といえば当たり前の行動です。
ロシアと仲の良い中国でさえ、銀行はロシアへの融資を停止しています。それとこれとは話がべつというやつですね。
中国外務省はさらに、ウクライナ侵攻を「戦争」と表現しました。
今後経済制裁が解除されたあと、ERUSが爆上げする可能性もありますが、買うのであれば解除されたあとでじゅうぶんかと思います。
「頭としっぽはくれてやれ」という格言どおり、状況が確定してから買わないと、投資ではなくただのバクチになります。
それと毎月投資信託の積み立てをしていて、もし楽天ポイントが余っていましたら、楽天のウクライナ人道危機 緊急支援募金に募金するのもいいかと思います。Q太郎も募金しました。概要欄にリンクを貼っておきます。すでに3億円近くの寄付金が集まっています。
100円を使ってジュースを買っても3日後ぐらいにはそのことを忘れていますが、100円を募金すれば一生の記念になるかと思います。
人は自分のためにお金を使うより、人のために使ったほうが幸せに感じるという研究結果もありますので、最近良いことがないとか、投資の含み損が多いとか思っている人は、寄付すると気分も晴れるかもしれません。
さて、今月も元本保証レバナスの報告をしていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
元本保証レバナス3月の報告
さて、3月の元本保証レバナスの報告ですが、その前に米国市場の動きを見ていきましょう。どういう状況でいまの株価になっているかを知ることは重要です。
米国市場の現状
まずS&P500ですが、大陰線ですね。前日比で-1.55%です。チャート的には横ばい状態ですね。
ただバイデン大統領が今朝、インフレ対策に力を入れることを発表しました。
これを受けて、米国先物市場は上昇。ただ具体的に何をするのかは不明なところがあります。
3月の利上げは普通におこなわれるとは思いますが、そのあとで利上げが続くかどうかですね。
NASDAQのほうですが、こちらも陰線で前日比-1.59%です。チャート的には横這いですね。
こちらも情勢次第で上がったり下がったりの、先行きの読みにくい展開になっています。
利上げ観測が遠のけば、しばらく上がるかもしれません。
エネルギーの高騰は継続中で、このままだとインフレ悪化からのリセッション(景気後退)が起こる可能性も出てきました。
その影響で、本来ならばインフレ懸念によって債券は売られるはずなのですが、10年債利回りのほうは低下して1.75%になりました。
昨夜も債券ETFのBNDが窓を開けて大きく上がりましたね。詳しくはこちらの記事を参照してください。
利上げが控えているし、インフレ懸念もあるのに債券価格が上がるのは、インフレのさらに向こうにある景気後退を織り込み始めているのかもしれません。
安全資産への逃避というやつですね。
株式と言うのはとにかく未来をどんどん織り込んでいきます。
とくに情報伝達の速い現代社会では、株価への反映も速いので、すぐに株価が上がったり下がったりしますね。
短期取引はころころ状況が変わりますし、バクチ的なところもありますので、人口とGDP増加にかける長期投資が一番わかりやすいかなとは思います。
前回のおさらい
それでは元本保証レバナスの、前回のおさらいからいきましょう。
元本保証レバナス自体は、こちらの記事を参照してください。
簡単に説明すると、10万円のレバナスと、90万円のキャッシュポジションを用意し、10万円を下回った月にはキャッシュポジションからその分の金額を入れていくというものです。
そしてレバナスが10万円+元本分以上の利益になったときには、元本を引き上げます。
残ったのは元本保証された10万円レバナスなので、あとはそのまま放置しておけばいいということです。
ここで重要なのは、10万円のレバナスに対して、90万円ものキャッシュポジションが必要ということです。
仮に100万円をレバナスに投資したとしたら、900万円のキャッシュポジションを用意しなくてはなりません。
キャッシュポジションの使い方についてはこちらの動画を参照してください。
前回ですが、10万円のレバナスが、7万5,369円になっていました。25%近くのマイナスですね。
前回設けたルールとして、9万円以下は1万円、8万円以下は2万円、7万円以下は3万円と、切りのよい数字で補填していくことにしました。
端数まで補填すると、投資した時点の値動きで10万円を大きく超えてしまう可能性があります。また1万円単位のほうが計算しやすいというのもあります。
10%以下の値動きは、レバナス的には誤差範囲ですしね。
前回は7万5,369円になっていたので、補填額は2万円です。
そのため、レバナスに12万円、キャッシュポジションに88万円というバランスになっていますね。
そして今回はどうなったかといえば、こうなりました。現在価格は8万9,521円です。そのため投資額は1万円です。これは昨日すでに投資しました。
これでレバナスは13万円、キャッシュポジションは87万円というバランスになりましたね。回収に必要な含み益は、税込みで163,142円になりました。
まとめとQ太郎の見解
3カ月で、すでに3万円も吸い込まれていますね。来月どうなるか、見守っていきたいと思います。
それと今後についてですが、インフレによってナスダックの低迷が長期で続く可能性もあります。
ITバブルのときがまさにそうでしたね。
上がって下がってを繰り返しながら、年単位で下がっていきました。
最終的には高値から-70%みたいな状況でしたね。
とにかく金利ですね。ある程度道筋が見えてきたらいいのですけどね。