QYLD 1,000万円分の4月分配金報告ーXYLD 400万円分との比較についても
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
米国市場は上がったり下がったりの、ボラティリティの高い相場が続いています。
S&P500は年初来で-5.23%。
頑張って半値戻した形ですね。半値戻しが一番怖いのですけどね。さらに折り返して深い谷に進む可能性もあります。
上値も限られていますし、慎重にいったほうがいい時期でしょう。
4月は株が上がりやすい時期ですが、5月になるとアノマリー的には9月まで軟調が続く可能性もあります。いわゆる「セール・イン・メイ」ですね。
NASDAQの方は年初来で-9.92%。
頑張って戻してはいますが、やはり年初来価格にはまだまだ遠いですね。
QYLDのパフォーマンスにも影響してきますので、何とか頑張ってもらいたいものですが、やはり利上げがあると厳しいですね。
そんなわけで今回は、QYLDと、ついでにXYLD400万円分についても見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
QYLD 3月31日入金の分配金
さて、QYLDの1000万円分の分配金についてです。
以前までは2600万円分ありましたが、1600万円分を売却して、別に銘柄に乗り換えました。詳しくはこちらの記事を参照してください。
一部乗り換えた感想ですが、やはりインデックスは上昇速度が速いですね。
カバードコール商品のばあい、オプション代しか上がらないので、上値が抑えられてしまいます。
そんなわけでQYLDですが、3月末に入った分配金は、特定口座とNISA口座を合わせて995.64ドルになります。
そして税引き後価格ですが、731.02ドルです。税金は264.62ドルですね。3万円ぐらい取られていることになります。
疑似QYLDだったらこんなに取られていませんね。やはり税金の問題が大きいです。
ちなみに現在の疑似QYLD実験の元にしているeMAXIS NASDAQ100投資信託ですが、+17.87%になっています。やっぱり上値が抑えられないというのは強いですね。効率を考えると、高配当投資はやはり非効率といえます。資産拡大をする場合は、やはりインデックス投資が良いですね。
XYLDとの比較
それとQYLDを一部売り払って、400万円分乗り換えたXYLDですが、3月末の分配金は536.5ドル、税引き後で405.86ドルになります。税金は130.64ドルですね。
それでお気づきだとは思いますが、XYLDの方が分配金多くなっていますね。XYLDの分配金を2倍にしたらQYLDを超えていますしね。
これはなぜかと言えば、カバードコール商品は、株価の大きさがそのまま分配金の大きさにスケールされてしまうからです。ようするに株価が小さくなると、分配金もそれに合わせて減ってしまうということですね。QYLDは、株価の最大1%までを分配する形になっていますしね。
このチャートは、QYLDとXYLDの年初からの変動を表したものです。株価ではなく、パーセンテージで表示しているものですね。
QYLDは最大で-14%ほどまで下がっていますが、XYLDは-8%もいかないぐらいですね。そして現在は回復して、XYLDが-2%、QYLDが-5.5%ぐらいです。
つまり年初来で同じ金額で購入した場合、株価が高いXYLDの方が多くの分配金を受け取れているわけです。
カバードコール商品も、けっきょく分配金を決めるのは株価ですしね。
ちなみに昨年と今年の、同じ時期の分配金の比較ですが、XYLDは
昨年 今年
3月 0.4198 0.5014
2月 0.3596 0.4835
1月 0.4762 0.4808
とすべて増えているのに対して、QYLDは
3月 0.2238 0.2097
2月 0.2333 0.2020
1月 0.2288 0.2030
とすべて減っているのですね。減配続きというわけです。
ボラティリティや分配金の安定感を考えると、QYLDよりXYLDの方がいいかもしれません。
これまでQYLDの調子がよかったのも、カバードコールで稼いでいたわけではなくて、QQQ自体の値上がりがよかったので、それで分配金がスケールされてよくなっていただけということかもしれません。
つまりカバードコールの効果があったわけではなく、単純にQQQの値上がりを取り崩していただけという話にもなります。
そうなると、値上がりを抑えない疑似QYLDにした方が、パフォーマンスがよくなるかもしれません。計算上はよくなるのですけどね。詳しくはこちらの記事を参照してください。
まとめとQ太郎の見解
QYLDは、元本は切り下がっていますし、一度ズドンと大きく落ちた後は、基本的に株価は回復しないと考えたほうがいいでしょう。コロナショック前の株価まで、結局一度も戻っていませんしね。
そんなわけで、長期的にQYLDは株価と分配金が縮小していくという運命を背負ってしまっているため、どのあたりで逃げるかということも考えないといけませんね。
やはり長期的には疑似QYLDが強くなるとは思います。