【節約】冷蔵庫を使わない生活ー難易度高め【家電からのFIRE #3】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
これまでに「家電からのFIRE」ということで、洗濯機・掃除機とやってきました。こちらを参照してください。
FIREの本質は会社などへの「依存からの脱却」です。なにかに依存せずに自由に生きるということですね。
洗濯機・掃除機を使わないというのは、節約以上に、「家電に依存せずに生活できる」という自信や自由な感覚が身に付きます。
今回は3回目ということで、難易度の高い「冷蔵庫」についてです。
正直あまりおすすめしませんが、その理由も述べていきます。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
冷蔵庫を使わない生活
さて、冷蔵庫を使わない生活です。
冷蔵庫は難易度が高いというか、これまでに紹介した洗濯機・掃除機と違って食べ物に関わるものなので、命にかかわる場合もあります。
食べ残したものを冷蔵庫に入れずにそのまま置きっ放しにしてしまえば、場合によっては腐ったりしますしね。
あと薬とかを冷蔵庫で保存する必要がある人もいるので、その場合はどうしても必要になります。
そのためおすすめできるものではありませんが、その場合は知識として聞いていただければと思います。
ライフスタイルを変える(変わる)
冷蔵庫の無い生活をするためには、ライフスタイルも冷蔵庫が無いことを前提にして変化させなければなりません。
そのため、これまでに紹介してきた洗濯機・掃除機とは違って、難易度はかなりはねあがります。洗濯機・掃除機は無くても死にませんけど、冷蔵庫はそうではありませんしね。
まず食品ですが、基本的に保存はできませんので、買う量を減らす必要があります。
常温保存はせいぜい1日までです。物にもよりますが、その日と、長くても翌日ぐらいまでが限度ですね。
肉類はさらに気をつけて扱う必要があるでしょう。
当然これまでのように1週間分買いだめとかはできなくなります。
一回の買い物量は減りますが、そのぶん買い物へ行くことが増えます。
このあたりでライフスタイルが変わってきます。
野菜類を干す
干し肉をつくるのはちょっと難しいですが、野菜に関してはベランダにざるとかおいて、そこに並べて干すことができます。
こうすることで水分を抜いて野菜を長持ちさせられます。腐る原因は水分ですしね。
以前も紹介した稲垣えみ子さんの著書「寂しい生活」で、この干し野菜を実践しています。
稲垣えみ子さんは野菜を切って、それをざるの上に並べて、ベランダに干しています。ざるがなければ、なにか敷いてその上に野菜を並べればいいでしょう。
ぶっちゃけ切って干すだけなので、なんの技術もいりません。ただしっかり乾燥させるためには1~2日ぐらい干します。
乾燥した野菜は太陽の光で半分ほど調理されたような状態になるため、調理時間も短縮されます。
さらにそのまま味噌汁に入れて利用することができます。インスタント味噌汁の具みたいなものですね。
味噌汁を直接お椀の中に入れて、干した野菜も入れて、最後にお湯を入れればそのままインスタント味噌汁になります。
冷蔵庫を使っている方も、野菜があまったら干して長持ちさせるといいでしょう。干し野菜の冷蔵庫保存だとけっこう長持ちするのではないかと思います。
ただ干し野菜も、常温保存だとそこまで長く保存はできません。
野菜によって保存期間は変わりますが、せいぜい1~2日干して、その後そのまま料理に利用するという感じになるとは思います。
乳製品・卵に関して
牛乳の常温保存は腐りますが、豆乳だと開封しなければ賞味期限まで常温保存が可能です(キッコーマン豆乳のサイト参照)。
あと卵は夏場でも常温保存で1週間ぐらいは持ちますが、できれば1週間以内に食べてしまったほうがいいでしょう。
サルモネラ菌の心配もあるので、火を通して食べることをおすすめします。
生卵が食べたい場合は、買ってすぐに食べたほうがいいですね。
災害時の非常食について
よく「冷蔵庫がないと災害時に食べ物が無くなる」と言う人がいますが、そもそも災害時に、冷蔵しないといけない食べ物は使い物になりません。
常温保存できるものを備蓄してください。
乾パンとかは入手が難しいですし案外食べないので、「カロリーメイト」とかあの手の食べやすくて手軽なものがいいですね。
賞味期限が近づいても、カロリーメイトなら普段も食べられるので消費できます。それで新たなカロリーメイトを備蓄しておけばいいでしょう。
缶詰も併用する
料理用の食材以外に、鯖缶などの缶詰を併用する方法もあります。
これなら常温保存もできますし、調理しなくてすみますし、災害時にも利用できます。
つかうものは水煮など、塩分の少ないものがよいでしょう。
冷蔵庫の無いメリット
冷蔵庫のないメリットですが、買い物量を適切に調整できるようになることです。
そして食品ロスがなくなることです。
家庭での廃棄食品は冷蔵庫から生み出されています。
「いつか食べよう」と思って冷蔵庫に入れておいて、そのまま忘れてしまうケースですね。
それ以外にも、無駄な食品が倉庫代わりに、冷蔵庫に詰まっている状況になっている場合も多いかと思います。
保存できるはずの冷蔵庫で物が腐るという、むしろ冷蔵庫がある安心感で物を腐らせてしまうという状況です。
冷蔵庫がなければ物が腐ることには敏感なので、食べる分しか買いませんし、腐らせることもしなくなるとは思います。
電気代の節約にはあまりならない
冷蔵庫の電気代ですが、正直1カ月つけっぱなしでも700円とかその程度なので、たいした節約にはなりません。
冷蔵庫を持っていて節約したいなら、電気代よりも、むしろ食品ロスを減らしたほうが効果が高いですね。食品のほうが高いですしね。
現実的な代替策
さて、難易度の高い冷蔵庫の無い生活ですが、食品ロスを防ぐメリットは大きいとは思います。
ただ、常温保存に危険を伴う食材もあるので、適切な知識を持って適切に運用しないと命にかかわります。
そのため現実的な妥協案としては、「冷蔵庫を小さくする」のがいいでしょう。
サイズが小さければそもそも無駄な買い物ができなくなります。電気代も少なくなるでしょう。
ただ電気代はケチっても、努力の割に節約効果はあまり高くないので、無駄な買い物をしない方が効果が高いかと思います。
何にしろ、冷蔵庫無しの生活は、そのぶん食品への知識が必要になるので、いろいろ勉強しつつやるのがいいかなとは思います。