CPI発表、1ドル147円突破!S&P500は下落からの反発【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
昨日のCPI発表後、S&P500はめまぐるしく動きました。
思いのほか強かった米消費者物価指数CPIによって、開幕2%以上のズドンからの上昇トレンドと、かなり極端な荒っぽい動きでしたね。数日分の株価の動きを一日でこなしたような感じです。
一方、ドル円のほうはついに147円を突破しました。介入が入ったっぽい動きもありましたが、けっきょく素直に上昇していきましたね。現在147.47円とけっこう高い数字になっています。
そんなわけで、今回は9月CPIの内容と、S&P500やドル円の動き、米国市場の今後についてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
9月CPI発表
さて、昨日、9月消費者物価指数CPIの発表がありました。CPI自体についてはこちらを参照してください。
発表された9月CPIは前月比で0.4%上昇。市場予想は0.2%上昇なので、予想を超えた増加になっています。
また前年同月比では8.2%上昇、市場予想は8.1%だったので、これも予想を上回る上げになっていますね。
変動の大きい食品とエネルギーを抜いたコアCPIの方は、前月比で0.6%上昇。市場予想は0.4%なので、これも予想を超えた上昇になっています。
前年同月比で6.6%上昇。市場予想は6.5%です。また前月が6.3%上昇だったので、インフレがかなりしぶといことになっているのがわかります。
これ、次回11月のFOMCでの0.75%利上げはほぼ決定なんじゃないかという気がします。
それどころか、12月のFOMCで0.5%と利上げ幅が落ちるといわれていましたが、これも怪しくなっていきました。
分野としては、住居費、食品、医療など、多くの分野で上昇が見られます。とくに食品は前年同月比で11.2%の上昇と、2桁の伸びになっていますね。生活に直結する部分なので、国民の政府に対する批判圧力も大きくなりますね。
この結果を受けて、S&P500がどうなったかといえば、先ほども述べたように寄り付きで2%以上のズドンが発生。そのあと、空売り勢の買戻しなどがあって上昇していきました。
結果、寄り付きで下げた分をカバーして、前日比+2.60%で引けました。
CPIの結果で空売りが多かったようなので、空売りの利益確定+利確が遅れた人たちの踏みあげでするするのぼっていった感じの動きですね。
ミラー・タバクのマット・メイリー氏は「多くの人がCPI発表後の大幅下落に備えていたため、結果的に相場が下がらず空売り投資家はパニックになり、買い始めた」と指摘しています。
ただこのまま素直に上昇を続けるかどうかについてですが、メイリー氏はさらに「弱気相場は株価が割安になるまで底入れしない。企業業績は向こう数週間も数カ月も落ち込む可能性が非常に高く、足元の市場は割安では全くない」と述べています。今回は、空売り勢がやらかした程度の動きと言う話ですね。
問題になるのは、やはり前回突破できなかった25日移動平均線ですね。また跳ね返されると、さらに深い谷へ入っていく可能性もあります。
すでに今後の大幅利上げもほぼ確定しているため、移動平均線を突破するほどの力があるのかどうかといったところです。
まとめとQ太郎の見解
ドル円はきれいな陽線の連続で素直に上昇していき、現在147円突破で、テクニカル的には1988年につけた1ドル147円66銭を超えられるかどうかといったところです。日銀の介入もどうなるかといったところですね。このレベルだとドルが買いづらいので、むしろ介入がほしいですね。
債券は2年債利回りが4.5%に迫るレベルにまで上がりました。3カ月物も10年債にタッチしそうな上昇を見せていますね。
このレベルの利回りで、株を買うメリットがあるのかどうかという問題で、高金利だと株価が上がりづらい環境にはなるとは思います。
そんなわけで高金利自体は続いているので、時間分散で無理のない投資をしていくのがいいかなとは思います。