QYLD 2,600万円分の2月分配金報告【カバードコールのリスクについても】

QYLD 2022 02

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

2月に入ってきたQYLD2,600万円分の報告です。

以前2,300万円といったのに、なんで2,600万円になっているのかという話ですが、以前、SBI証券と楽天証券の2カ所で米国株を運用していたという話をしました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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QYLDもSBI証券と楽天証券で分けて管理していましたが、昨年の12月に、SBI証券から楽天証券に米国株をすべて移管しました。この移管が完了したのが1月の半ばあたりです。

それでどちらでも指値して買っていたので、同じ指値を両方で指しっぱなしにしていたことで被ってしまった部分があったようです。また適当に再投資もしていたので、そのぶんもあります。あと投資は家族でやっているので、家族のNISA口座でも運用している分があり、こちらも計算に入れていませんでした。

前回の記事「株・ETF売却に迷った時の、3つのチェックポイント」でも述べましたが、Q太郎は基本的に投資にはあまり時間をかけなようにしているため、ざっくりで把握しています。自分の日常生活に差しさわりの無い、気にならない投資を心掛けています。

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そのためちゃんと計算してみると、投資額の合計は約2,633万円になっていたということです。

それで今回はリターン動画です。

投資にはリスクとリターンがありますので、どちらか一方の情報のみを収集しないように気をつけてください。投資判断を誤らせることになりますし、大きなリターンの裏には、大きなリスクがひそんでいます。

情報収集については、こちらの記事を参照してください。

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またQYLDのリスクについてはこちらの記事を参照してください。

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それでは分配金の話の前に、先に金融派生商品のETFのリスクについて述べていきます。

 

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金融派生商品のリスク

リスクは複合的

一般ETFに比べて、カバードコールなど金融派生商品のETFのリスクが高いのなぜか。具体的な数値で統計的な資料みたいなものってあるのでしょう」

という質問がありました。

まず理解しなければいけないのは、数値や統計ではなくて仕組みなのです。

なぜ「数値や統計ではないのか」は、あとで説明します。

まず「一般ETFに比べてカバードコールなど金融派生商品ETFのリスクが高い」ですけど、すごく簡単に説明すると、たとえばナスダック100指数のETF「QQQ」を一般ETFとします。

すると、このQQQのリスクが、例えば「リスクA」だとします。

QYLDのようなカバードコール商品が何かというと、まずカバードコールに利用する原資のリスクを抱えています。

QYLDの原資をQQQとすれば、QQQ自体の「リスクA」を抱えた状態になっています。これプラス「カバードコール商品」という仕組みのリスクBを抱えています。

QYLD = QQQのリスクA + カバードコールの仕組みリスクB 

ということになりますね。

金融商品の仕組みが複雑になればなるほどリスクが増えていくというのは、こういう理由からです。

QYLGなんかは、QQQリスク+カバードコールリスク+リバランスリスクを抱えることになります。複雑な金融商品というのは、ひたすらリスクの足し算になっていくのですね。QYLGについてはこれらの記事を参照してください。

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たとえば、ファミコンの故障リスクをリスクAとすると、ファミコンテレビファミコンの故障リスクAに、テレビの故障リスクBを足すことになるのです。

ファミコンテレビ=ファミコン故障リスクA+テレビ故障リスクB

そしてこういう仕組みの複雑な商品は、想定外のリスクが発生する可能性もあります。定量的なリスク評価が困難なのですね。

そもそもこのQQQのリスクAと、カバードコールのリスクBというのは全然違うリスクです。並べて評価することはできません。

総資産が減りすぎても増えすぎてもリスク

たとえばQYLDには価格低下による償還リスクがあります。

それ以外にも、総資産が増えすぎたときのリスクもあります。

オプション取引というのは、買い手がオプションを買うことで成り立ちます

ボラティリティが高くなってオプション代が高くなっても、それを買う人がいなければ分配するお金はありません。そのばあい、たこ足配当になります。

総資産が増えるということは、売り手も増えることになります。

たとえば100個のオプションを売って、買い手が100人いたとします。これなら全部売れます。

しかし、総資産が増えてオプションを200個売るという話になると、買い手が急に200人に増えることはありません。100個売れ余ることになりますね。

そうなると、1口あたりに配れる分配金は半分になりますね。たこ足配当でなんとかするとは思いますが、それにも限度があります。

カバードコール商品というのは、そういう泥臭い商品だということをまず理解してください。買い手が付かないときはたこ足配当になるのです。

まず理解しなくてはならないのは仕組みであって、数値や統計ではないのです。

数値と統計は嘘を付ける

ここで「数値や統計で納得できる」と思っているのであれば、今後の人生、気をつけたほうがいいかと思います。

数値と統計はいくらでもいじれるからです。

Q太郎は大学院のころに、数値計算でのリスク評価の研究をしていました。数値シミュレーション用のモデルを作って、それを使ってリスク評価を行うというものです。どの程度パラメータを付けるか、というのは、恣意的にいじることができます。

長期における天気予報が当たらないのも、ファクタの多い非線形方程式は、短時間のシミュレーションでは結果を近づけることができますが、長期になるとたくさんのファクタが入ってくるので、初期値からどんどん値のブレが大きくなっていきます。

「風が吹けば桶屋がもうかる」で、初期値にちょっとした違いがあるだけで、その後の結果が大きく変わってしまうのですね。

だから数値がどうかという話ではなく、モデル自体の仕組みがどうかという話をしないといけないのです。数字はいじれるのです。

アメリカにはこういう有名な言葉があります。

「世の中には3種類の嘘がある。 嘘、大嘘、そして「統計」」

金融派生商品は定量的に評価しづらいファクタが多いです。

例えば「オプションを買う客の数」をどう見積もるかという問題もあります。これらをシミュレーションする場合、「客が100%付く」という条件のもとでやっている場合がほとんどです。

数字はいじれます。重要なのは仕組みの方です。

一般ETFのリスクAに、カバードコールのリスクBが足されているので、この時点で計算しなくても一般ETFよりリスクが増していると理解できるはずなのです。

ファミコンテレビには、テレビの故障リスクも付いてくるのです。そんなものは計算しなくてもわかります。くっつけたことによる排熱問題とか別のリスクも発生するかもしれません。こういうのが想定外のリスクです。

数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う

という有名な言葉もあります。

まず仕組みを知って、その時点でおかしいのであれば、おかしいと思ってください。

たとえば円天事件というのがありました。

2001年に円天と呼ばれる電子マネーを発行し、元本を保証した上で、

100万円を預ければ、3カ月ごとに9万円を支払う

ということで出資者を募っていました。

この運営は2007年になって資金繰りが悪化しましたが、それまでは運営が続けられたのですね。

ようするに集めたお金を分配金として配るポンジスキームが行われていた疑いがあります。

でもこれは、数字を使ってだませます。なぜなら分配金を払ってきたという実績が2007年まであったからです。

でも仕組みがおかしい時点でおかしいのです。この手のものに数字を出してくる人がいれば、全力で警戒してください。

一般株やETFは、企業の規模や業績からだいたいの価値を推量することができます。

リートNAV倍率などで推量はできます。

仕組みが企業規模と、そこから出てくる利益というわかりやすい形だからです。

カバードコールやレバレッジなど金融派生商品は、そうではないファクタがたくさんあります

一般ETFを利用してる以上、一般ETFのリスクを抱えており、それプラスアルファの仕組みのリスクです。

レバレッジのほうはボックス圏になると価格が切り下がっていくというリスクもありますね。

このような商品を一般ETFとおなじように評価することはできません。仕組みを考えればすぐわかることです。

だから投資歴の長いまともな投資家は、レバレッジやカバードコールなど金融派生商品をすすめないのです。

複雑なものは、そのぶんリスクと脆弱性もついてきます。

Q太郎も自分のリスクで買っているだけで、人にはすすめません。

「世の中には3種類の嘘があります。 嘘、大嘘、そして「統計」」

「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」

まず仕組みを理解してください。そして数字にだまされないようにしてください。

オプション取引自体のリスクと、カバードコール商品のリスクも、またべつの問題です。オプション取引自体のリスクで、カバードコール商品のリスクをはからないでください。べつの問題です。

 

QYLDの分配金

テンション落ちまくったところで、QYLDの分配金の話をします。

QYLDの2,600万円分の分配金は1口に付き0.203ドルで、NISA口座の分も合わせて2,089.88ドルです。日本円にして1ドル115円計算だと約24万円ですね。

ですが、ここで税金です。

税引き後の価格は1,528.17ドル、日本円にして約17万5000円ぐらいですね。

税金で毎月約6万5千円ほど持っていかれます。毎月です。

これが年間になると、77~78万円ほどが税金で持っていかれてしまいます。

今後金融所得課税でさらに増税された場合、もっと払うことになりますね。

高配当投資の非効率さですね。

VTIの効率の良さ

VTIの場合は分配金が少ないので、無駄な税金を払わなくてすみます。この77万5千円を払わずに先送りできるということです。

若い人に全米やS&P500の分配金の出ない投資信託やETFをQ太郎がすすめているのも、これがあるからです。

効率だけを考えれば、高配当投資は非効率なことをしています。複利の力がきかなくなります。

それと分配金が出た場合、その分の金額がQYLDの総資産から削られます

例えば基準価額が20.2ドルなら、今回分配金が0.2ドル出たばあい、この分を引き算して基準価額が20ドルに落とされます。

基準価額というのは、我々が参加している流通市場のほうではなく、大口の機関投資家や証券会社が参加するETFの発行市場のほうの価格ですね。

払った分は、しっかり基準価額に反映されます。

どこからともなくお金が出てくるわけではないのです。しっかり分配金の分は、基準価額から引き算されています。基準価額は減っているのです。

ETFの仕組みについては、いずれ記事を書こうと思います。

 

まとめとQ太郎の見解

とにかく高配当投資というのは、税金もがっつりとられるよということは覚えておいてください。

そして「配った分配金の価格は、きっちり基準価額から引かれていますよ」ということも覚えておいてください。

どこからかお金が湧いてきているわけではないのです。配った分は、しっかり基準価額から引かれます

VTIやQQQが効率良いのは、この支払いを未来に先送りして内部で再投資を続けられるからです。

高配当投資は資産を取り崩す投資です。

資産拡大をしたい場合は、全米やS&P500などでしっかりキャピタルを狙って分配金を出さないようにして、複利の力を活かしたほうがいいでしょう。そうでないと資産は大きく増えません

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